「誠」とは何か?
私のような弱小にもならんようなアフィリエイターでも、日々気づくことはある。
色々考える度に、アフィリエイトにおける「誠」とは何かと思うことがある。
そして逆説的ではありますが、私が弱小アフィリエイターなのも、曲がりなりにも何が誠かということを考えているからだと思う。
バカバカしくナイーヴな話だが、まぁそれも承知で書いてみようと思う。
・アフィリエイターが間に入ることで値段が上がっているのでは?
Amazonが嫌いなアフィリエイターってきっと多いですよね。
何故かというと、Amazonリンクから商品を売っても大してお金にならない上に、リンクを集めて上位表示を狙っているから・・・みたいな話もあると思うのですが、一番は「自分がアフィリエイトしている商品をより安く売っているから」じゃないかと思います。
おまけに多数のレビューつきでね。
裏を返せば購入する側からすればアフィリエイトリンクから購入するよりも、Amazonで買う方が安いし、レビュー数が多くて信ぴょう性もあるから、安全で合理的な判断なわけです。
つまり多くの商品については「アフィリエイター要らなくね?」みたいな感じになるでしょう。
だからそれに気づく人、最初から分かっている人は、Amazonで取り扱っていないような商品をアフィリエイトしようと思うだろうし、また「情報」や「紹介」といったモノに仲介料が入っていることが明らかでないサービス業の案件を選ぶのだろうと思います。
私もそのように考えて、なるべくAmazonが扱っていないような商品を狙ったのですが、結局のところ種々の商品はアフィリエイト報酬分の金額が上乗せされて高い値段になっているのでは?と思うことが増えていきました。
つまり自分が介在することでむしろユーザーに損させかねない状態ってよくあるのではないかと思うようになったのです。
だからアフィリエイト玄人が債務整理、中古車販売、クレジットカード比較、レンタルサーバー比較などの商品よりもサービスよりの案件で、かつECサイトのレビューなどで疑似体験し辛い案件を狙うのかな、なんて考えてはいます。
私もノウハウがあればそういう難しそうな案件に挑戦したいが、玄人層が苦労している様を見るとやはり理屈だけで上手くはいかなさそうだ。
アフィリエイトリンクから購入・登録してもらうには?
今迄に挙げたアフィリエイター邪魔じゃね?という空気を覆すにはどうすればよいか?
要はアフィリエイターが介在して良かったと思えるようなプラスアルファを提供しなければいけないよということ。
自分のリンクから購入してもらう理由を作るってことです。
そんなことは皆分かっているだろうけど。
そしてそれは商品購入までの導線、読者との信頼関係(信用してもらう、ファンになってもらう)を構築することなどで達成できるという人が多い。
私もそう思うことはそう思う。
でもなんだかんだ理屈をつけてわざわざ金がかかる方の商品を買わせるのって誠実なのか?というと絶対違う。
だからアフィリエイターが介在しても重荷にならずに、かつ介在することで情報が整理されているようにするのが一番だけど、それも難しい。
というのも、調べれば調べるほど美容やコンプレックス系、サプリメントを始め、ほとんどの商品は虚構の上に成り立っているということを実感してしまうからだ。
誠実であろうと思い、調べれば調べるほどいかに科学的根拠のない商品を誇大広告で売ろうと考える人が多いか思い知って嫌になる。
それに目をつぶって金を稼ぎたいのなら、そいつは人間関係が苦手なサラリーマンだというだけだ。
組織にいるのが嫌いなだけで、誠のない商売をすることには抵抗がないという人間なのだ。
そして「情報」や「紹介」といったサービスにおいてもアフィリエイトをする側にも誇大広告が多いと気づき始めた。
・次第に誇大広告に気づくようになってきた・・・
例えば情報商材の購入特典にアフィリエイトのコツをまとめたものを付けている人がいますよね。
レビュー・分析+特典で売るという情報商材の売り方の王道です。
でも、あの手の特典って結局それなりにブログとか書いてればたいしたことないと分かるものが多いんですよね。
「記事作成後2時間でGoogleにインデックスさせる技とは!?」とか精いっぱい煽ってみても
Fetch as Google使えばスグじゃん。
何大げさなこと言ってんの?バカなの?
少し知っている人からすると、結局それだけの話なんですよね。
あくまで一例ですが。
つまりこれって即座にそう思わない人=初心者(絶対的情報量が不足している人)を狙った売り方なわけです。
それはフェアなのかな?
教えてもらわなければ知らないことを教えているのだから、価値ある情報だ。
調べる手間を省いたのだから、情報をまとめる作業に価値があるとすべきだ。
それは確かにそうです。
だから私も情報が体系的に整理された情報商材を初心者が買うこと自体に反対ではないですし、むしろ買うなら初心者の内が一番良いと思います。
私も最初に買っておけば良かったと思うことが多いですし、今後買ったとしても絶対に最初の内に買った方が良いです!とアピールすると思う。
でも、検索エンジンで調べれば最初に表示されるような情報をさも自分の独自の手法のように飾り立てるのってどうなの?という話なのです。
少なくともそれは個人によって創出された「価値」ではない。
周知の情報は価値ある情報ではないからだ。
酷い場合だと情報商材についてくる再配布可能なテンプレートをさも自分だけの特典のように見せかけていることもある。
周知の事実とその誇大広告でもって稼ぐってのは、「見せ方」の手法としては見事だが、誠実さがあるのかというと、そうではない。
故に常に違和感が付きまとう。
そこがアフィリエイターが嫌われるところだと思う。
・「誠」でいるには実力がいる
アフィリエイトに取り組んでいる人で、この記事を読んだ人はもしかすると自分が批判されたように思うかもしれない。
甘っちょろい妄言を吐いているナイーヴな奴がいる、こんなやつが社会人としてやっていけるはずがないし、アフィリエイトも成功させられるわけがないと思う人の方が多いかも知れないが。
敢えて弁解するとすれば、他人の気を悪くするためにこのようなことを書いているわけではない。
これだけ偉そうなことを書いて、結局何の成果も得られていない、何もできていない私にはそもそも他人を批判するようなことはできない。
というか別に特定の誰かを批判しようなどという気持ちもさらさらない。
あくまで自分が思ったことを書いてみただけだ。
始めてすぐに大きな利益を得るキレ者もいるだろうし、そうでなくとも大体の人はわたしよりは稼いでいるだろう。
だからいちいち心配をしなくてもバカの戯言だと一笑にふされることに違いはないが、一応私が意識しているのは「私の取り組み方」であり、どこまでナイーヴな思考のまま進めるかでしかない。
なにより他人などどうでもよいが、自分が腹立たしい。
自分なりに吟味しているし、誠実でいるつもりではあるが、結局のところ私も「リンクを踏んで購入してくれ」と祈りながら広告を貼る、ありふれた弱小アフィリエイターに過ぎないからだ。
作業量や熱意が足りないのは自覚しているし、何よりも思い立ってから行動するまでの速さが足りないことは重大な問題ではある。
しかし、それでも不器用に自分のスタイルを貫くことで見えてくるものはあると思う。
精神的にまいって足を止めてしまった5,6月あたりのことは残念ではあったが、6月末に思い立って作ったブログが徐々に力をつけ始めている。
誇大広告ではない、科学的根拠に基づき、自分自身で実証したことをただ誠実に伝えているだけのブログだ。
今はこれを大事に育てていきたい、そして自分の言動が正しかったのだと証明したい。